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zoom RSS 人命救助・72時間の壁

<<   作成日時 : 2014/03/11 23:21   >>

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震災から3年、いろいろな特番で「72時間の壁」ということばを聞きます。
この「72時間の壁」とは、阪神淡路の震災以降によく使われるようになりました。

阪神淡路での神戸市消防局の救助活動をみると、震災当日に救助された604名農地生存者は486名(生存率80.5%)2日目に救助された452名のうち生存者は129名(生存率28.5%)、3日目に救助された408名のうち生存者は89名(生存率21.8%)、4日目(72時間)が経つと生存率は5.9%、5日目には5.8%と生存率は激減しました。
このように、生き埋めの人の生存率が被災後72時間を経過すると急激に激減することから、一刻も早い救助活動が求められ、外国でも同様の「Golden 72hours(黄金の72時間)」と言われてます。

なぜ、72時間を経過するとなぜ生存率が激減するのか?
理由のひとつに「脱水症状」があげられます。
通常、人は何もしなくても、汗などで1日約1.5リットルの水分が排出されます。生き埋めになっている人はこの失われた水分が補給できない状態であり、体内の水分量が次第に減り、脱水症状なります。

脱水症状になると、血液中のナトリウムやカリウムの濃度が次第に高くなります。
血液中の濃度が高くなると心臓を動かす筋肉の収縮が異常となり、結果、心筋梗塞や狭心症などに陥り死に至るケース。

もうひとつの理由としては、「感覚遮断」があげられます。
感覚遮断とは、視覚・聴覚など外部からの感覚刺激が遮断された状況のことで、瓦礫の中がこれに近い状況だとおもいます。

1951年にカナダの心理学者ヘッブ博士がこの感覚遮断の実験を行っています。

内容は、被験者を刺激のない部屋に入れ、目にはゴーグルを付け、手には厚手のグローブ、耳もふさぎ、五感を遮断します。この感覚遮断の環境下で人間はどうなるのか。

この実験に参加した被験者たちは、3日以上この生活を続けることはできませんでした。

被験者たちは、この感覚遮断の環境下で正常な精神状態を保つことができたのは8時間が限界で、8時間を過ぎると、恐怖感が高まり、その後凶暴になっていき、さらに、70時間を過ぎると幻聴や幻覚の症状が現われました。
このように、普段とは比べ物にならないほど強烈なストレスが脳にかかり続けると、ホルモンバランスが崩れ、心臓を動かす筋肉の収縮がうまく働かなくなり、結果、心筋梗塞や狭心症で死に至るケース。

ほかにも、気象条件によっては低体温症。救助までの時間が長くなるとクラッシュ症候群なども考えられます。

72時間はあくまで目安であり、72時間を越えても人命が救助されたケースはありますが、災害発生から初動に至るまでの時間が短ければ人命救助に大きな効果が得られるのです。


















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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
興味深く記事を読ませて頂きました。感覚を遮断されると耐え難いストレスになるのですねぇ
GAKU
2014/07/29 19:38
GAKUさんおひさしぶりです。
私もこれほどのストレスとは思いませんでした。
そう考えると、初動体制の整備は急務だと思っています。
t-b-moon
2014/07/31 08:32

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